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網膜色素変性症

 網膜色素変性症は、眼の中の光を感じる組織である網膜に異常がみられる遺伝性の病気です。その症状は夜盲(暗いところでものが見えにくい)、視野狭窄、視力低下です。網膜色素変性症では、普通、夜盲から現れることが多く、進行すると周辺の視野が狭くなって、さらに病気が進行すると視力低下を自覚するようになります。網膜色素変性症は進行性の病気ですが、進行速度が緩やかで個人差があるため、「事後重症による年金」を請求することができる場合があります。

 ※「事後重症による年金」とは、障害認定日において政令で定める障害等級に該当する程度の状態に該当しなかった場合で、当該傷病による障害により65歳に達する日の前日までに、政令で

  定める障害等級に該当程度の障害の状態に該当し、かつ、65歳に達する日の前日までに裁定請求のあった場合に支給する年金のことです。

 

 

 視野狭窄については「視野障害」の認定要領があり、それにより基準を満たすと障害年金を受給することができます。

 

 

<視野障害の認定要領>

 【ア】視野の測定は、ゴールドマン視野計及び自動視野計またはこれらに準ずるものによる。

 【イ】ゴールドマン視野計による場合、中心視野についてはI/2の視標を用い、周辺視野についてはI/4の視標を用いる。なお、それ以外の測定

    方法による場合は、これに相当する視標を用いることとする。

 【ウ】「身体の機能の障害が前各号と同程度異常と認められる状態であって、日常生活が著しい制限を受けるか、または日常生活に著しい制限を

    加えることを必要とする程度のもの」とは、求心性視野狭窄または輪状暗点があるものについて、次のいずれかに該当するものをいう。

    (ア)I/2の視標で両眼の視野がそれぞれ5度以内におさまるもの

    (イ)両眼の視野がそれぞれI/4の視標で中心10度以内におさまるもので、かつ、I/2の視標で中心10度以内の8方向の残存視野の角度の合

       計が56度以下のもの

        この場合、左右別々に8方向の視野の角度を求め、いずれか大きいほうの合計が56度いかのものとする。なお、ゴールドマン視野計

       のI/4の視標での測定が不能の場合は、求心性視野狭窄の症状を有していれば、同等のものとして認定する。

    (注)求心性視野狭窄は、網膜色素変性症や緑内障等により、視野の周辺部分から欠損が始まり見えない部分が中心部に向かって進行する

     ものである。

 【エ】「両眼の視野が10度以内のもの」とは、求心性視野狭窄または輪状暗点があるものについて、両眼の視野がそれぞれI/4の視標で中心の残

    存視野が10度以内におさまるものをいう。

     この場合、上記【ウ】(イ)のI/2の測定方法により、残存視野の角度の合計のうち、左右のいずれか大きい方の合計が57度以上のもの

    を対象とする。

 【オ】「両眼による視野が2分の1以上欠損したもの」とは、片眼ずつ測定し、それぞれの視野表を重ね合わせることで、測定した視野の面積が生

    理的限界の面積の2分の1以上欠損しているものをいう。

     この場合、両眼の高度の不規則性視野狭窄または半盲性視野欠損等は該当するが、それぞれの視野が2分の1以上欠損していても両眼での視

    野が2分の1以上の欠損とならない交叉性半盲等では該当しない場合もある。また、中心暗点のみの場合は、原則視野障害として認定は行わな

    いが、状態を考慮し認定する。

    (注)不規則性視野狭窄は、網膜剥離、緑内障等により、視野が不規則に狭くなるものであり、半盲性視野欠損は、脳梗塞等による同名半盲

    で両眼の視野の左右のいずれか半分が欠損するものである。また、交叉性半盲は、下垂体腫瘍等による異名半盲で両眼の鼻側または耳側半分

    の視野が欠損するものである。

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